WordPressを運用していると、いくつものテーマを試してきた経験があるのではないでしょうか?お気に入りのテーマに落ち着いた後も、使わなくなったテーマが放置されたままになっている方は意外と多いものです。
実は、不要なテーマをそのままにしておくと、セキュリティリスクの増加やサーバー容量の圧迫といった問題を引き起こすことがあります。特にWordPress初心者の方にとっては、「どのテーマを削除してよいのか分からない」「削除して不具合が起きないか不安」といった悩みもあるでしょう。
この記事では、そんな不安を解消しながら、WordPressテーマ削除の基本から実践的な手順、注意点やセキュリティ対策までをわかりやすく解説します。
1. WordPressテーマ削除とは?
1-1. 削除すべきテーマの見分け方
WordPressでは複数のテーマをインストールできますが、実際に使用するのは一つだけ。現在有効化していないテーマが複数残っている場合、それらは「不要テーマ」と判断できます。
特に以下のようなテーマは削除を検討しましょう:
- テスト目的でインストールしただけのテーマ
- 古くなって更新されていないテーマ
- 使用予定のない無料テーマや初期テーマ(Twentyシリーズなど)
ただし、現在の有効テーマの「子テーマ」や、念のため残しておきたい予備テーマは削除せずに保留するのも選択肢です。
1-2. 削除前に確認するべきこと
テーマ削除前には、以下の点を確認しておきましょう:
- 現在使用しているテーマではないか?
- 子テーマが親テーマに依存していないか?
- そのテーマ内に独自のウィジェットやカスタムCSSを記載していないか?
しっかり確認しておかないと、あとで後悔するかもしれません。そのくらい大切な作業です。

万が一のために、削除前にはバックアップの取得も忘れずに。
2. 不要なテーマを安全に削除する方法5選
2-1. 管理画面からの削除手順
最も簡単な方法は、WordPress管理画面からの削除です。
- 管理画面にログイン
- 「外観」>「テーマ」を開く
- 対象テーマをクリックし「削除」を選択
この方法は視覚的にもわかりやすく、初心者におすすめです。
2-2. FTPを使った削除方法
FTPソフトを使えば、テーマファイルに直接アクセスして削除することも可能です。
- FTPクライアントでサーバーに接続
/wp-content/themes/
ディレクトリに移動- 削除したいテーマフォルダを右クリックで削除
管理画面に入れない場合など、トラブル時に有効な方法です。
2-3. cPanelで削除する場合
サーバーによっては、cPanelなどのコントロールパネルから削除することも可能です。
- ファイルマネージャーを開く
wp-content/themes/
にアクセス- 該当テーマのフォルダを選択して削除
簡単かつ強制力のある方法として覚えておきましょう。
2-4. 削除できない時の対処法
削除ボタンが表示されない、削除エラーが出る場合は以下を確認:
- そのテーマが現在使用中でないか
- FTPで権限が制限されていないか
- サーバー側のキャッシュが原因になっていないか
権限変更やキャッシュ削除で解決する場合もあります。
2-5. 削除後にやるべき確認事項
削除後は以下を確認しておきましょう:
- サイト表示に問題がないか
- 使用中のテーマが正しく反映されているか
- デザイン崩れや表示速度の変化
テーマ削除後の動作確認は、必ずチェックするよう習慣づけておくと安心です。
3. WordPressテーマ削除の注意点と対策
3-1. 子テーマ・親テーマの関係に注意
子テーマを使っている場合、親テーマを削除するとサイトが正常に表示されなくなります。削除前には、使用中のテーマ構造を確認しましょう。
管理画面のテーマ情報から「親テーマ」の有無をチェックするのが確実です。
3-2. バックアップを忘れずに取る理由
万が一の削除ミスやエラーに備えて、削除前には必ずバックアップを取得してください。特に以下の内容を含めることを推奨します:
- データベース
- テーマフォルダ全体
- wp-config.phpなどの設定ファイル
プラグイン「UpdraftPlus」などを使えば簡単に取得可能です。
4. 誤って削除しないための基本知識
4-1. 有効中のテーマと削除不可の関係
現在使用中のテーマは、管理画面から削除できません。「削除」ボタンが表示されないため、誤って削除してしまう心配は少ないですが、FTP操作時には十分注意が必要です。
4-2. 使用中テーマの誤削除リスクと対策
FTPやcPanelで作業する場合、誤って有効中のテーマを削除してしまう可能性があります。
対策として:
- 削除前に一度管理画面で有効テーマを確認
- 「テーマ名」をメモしておく
また、削除後に復元する手段としてバックアップが有効です。
5. セキュリティ対策としてのテーマ削除
5-1. 放置されたテーマが狙われる理由
使用していないテーマは、更新が行われないことが多く、脆弱性が残る原因になります。悪意のある攻撃者は、このような放置されたテーマファイルを狙う傾向があります。
5-2. セキュリティ向上のための管理習慣
定期的に不要なテーマを削除し、使用しているテーマは常に最新に保ちましょう。また、不要なプラグインやユーザーも同様に整理することで、WordPress全体のセキュリティ向上につながります。
まとめ:テーマ削除の不安を解消しよう
WordPressテーマの削除は、見落とされがちな作業ですが、サイトの安全性やパフォーマンスに直結する重要な管理作業です。
本記事で紹介したポイントを押さえれば、初心者の方でも安心してテーマの整理ができるようになります。大切なのは「使わないものは残さない」シンプルな習慣です。
WordPressのテーマ管理を定期的に見直して、快適で安全なサイト運営を目指していきましょう。